ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)の創刊20年を迎えて

アカデミック・リソース・ガイド株式会社(ARG、以下弊社)が毎週月曜日に発行しているACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)が、2018年7月11日(水)に創刊20周年を迎えました。

7月16日(月)に発行した第702号の中で、弊社代表でACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)の編集兼発行人を務める岡本真が創刊20年を迎えた気持ちをつづっています。

引き続きACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)をよろしくお願いします。

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「創刊20周年を迎えて」
岡本真(本誌編集兼発行人)

気がつけば慌ただしい日常のなかで当日を過ぎてしまっており、かつもともとは当日になにかしたいと思っていたのですが、その準備もままならないまま、創刊20周年の翌週となってしまいました。

ともあれ、1998年7月に本誌ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)を創刊して20年が経ちました。この間、25歳であった私も45歳となり、創刊後に入社したヤフー株式会社を在職10年で退き、現在のアカデミック・リソース・ガイド株式会社(ARG)を創業し現在に至っています。実に長い歳月が流れたようにも思えますし、同時にあっという間の20年間であったとも思えます。

その長短をどう感じるかはともあれ、時事として一定の歳月が過ぎたことは実感しています。ここのところ、本誌では毎号過去1年分の掲載記事の紹介をしていますが、著者の方々の多くが大学・研究機関・企業等の勤務先を勤め上げています。また学生・院生の頃にご執筆いただいた著者の方々はいまやなんらかのポストを得て、日々研究と教育、そして社会的な活動に勤しんでいます。

これは本誌を通して知り合った読者の方々との関係にも当てはまります。筆者の方々よりもはるかに多く存在するこれまでの読者の方々には、さまざまな機会でお目にかかり、知り合い、その後の友情を交わしてきました。言ってみれば、この20年間、本誌の存在が私に数えきれない新たな出会いをもたらしてくれたわけで、編集兼発行人という立場を抜きに、本誌の存在、そして本誌というメディアをまさに媒介にして出会った方々に感謝します。

アカデミック・リソース・ガイド株式会社(ARG)を創業したばかりの頃、ふと思うことがありました。もっと早くにACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)を事業化・法人化していれば、これまたさらに違った事業展開もあったのではないかと……。ただ、現時点であらためて考えてみると、これはこれでよかった選択の結果であると思います。すでにこの5年ほどの本誌の記事傾向に現れていますが、本誌はいまは学術情報流通や学術コミュニケーション、創刊の頃の言い方であれば「インターネットの学術利用」に留まらない内容となっています。

結局は、そのときどきの私の関心に基づく編集・発行となっていますし、この先もなっていくでしょう。創刊20周年を迎えても、いまだにこのようにフワフワとした媒体ですが、この先も引き続きご愛顧いただければ幸いです。いまのところ廃刊にする考えはなく、私自身、そしてこの媒体名に由来するアカデミック・リソース・ガイド株式会社(ARG)が持続する限り、続けていこうと思っています。

過去20年にご寄稿・ご講読くださったすべての方々に感謝と敬意を込めて 。

http://www.arg.ne.jp/node/9410

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