2018年が終わりつつあります。例年通り、アカデミック・リソース・ガイド株式会社(ARG、以下弊社)この1年を振り返りつつ、お世話になっているみなさまへ御礼を申し上げたいと思います。
「2018年の年頭にあたっての挨拶」
https://arg-corp.jp/2018/01/01/arg-45/
では、このように述べています。
「本年も
・実空間・情報空間の融合
・実践的なデザインプロセス
・徹底したリサーチ
という3つのこだわりを持ち、少々の無理をしてでも高いレベルでの達成を意識して、仕事に取り組んでまいります。
(中略)
本年の大きな目標は、昨年実施した中核メンバー全員が役員となった体制を内実を伴ったものにすることと考えています。各自が経営意識を持ち、自律・協同・分散の精神で自主的・主体的に仕事に向き合っていきます」。
この言葉がどれほど現実味を帯びることができただろうかと、いま振り返ってみると、ギリギリの及第点というのが偽らざる実感です。
法人としての経営体制の大きな変更を受けて始まった2018年は、実績という面では相応の成果を残せましたが、法人としての経営体制にはまだまだ未熟な点が少なくありません。私の除く経営者1年生の他の役員陣がそれぞれに奮闘したことは事実ですが、厳しく「経営」という観点で見れば、やはり及第点と言わざるを得ないでしょう。この課題には日々向き合い、成長を果たしていきたいと思います。
本年は施設の整備・運営支援事業においては、気仙沼市立気仙沼図書館(3月)、西ノ島町コミュニティ図書館(7月)、沖縄県立図書館(12月)、名取市図書館(12月)が相次いで開館しました。この数年間、長いものでは実に8年に及ぶプロジェクトがひとつの区切りを迎えました。図書館開館の喜びを各地の地元の方々と喜びをもって迎えられたことは、光栄なことです。同時に弊社はオープンしたらプロジェクトは完了とは考えません。むしろ、オープンこそが真の始まりです。業務受託の有無に関わらず、この先も弊社が続く限り、関わった施設に関わり続けます。
産官学民連携事業においては、本年も数々の取り組みを行いましたが、なかでも国際会議The 23rd annual meeting of the Intelligent User Interfaces Community(ACM IUI2018)(3月)の開催支援は大きな挑戦でした。弊社としては初めてとなる大規模な国際会議の開催支援でしたが、関係者のみなさまのご助力を受け、無事に成し遂げられました。関係者の方々に心から感謝申し上げます。
さて、2018年は弊社の母体となったメールマガジンACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)の創刊20周年の年でもありました。20周年を迎えた7月には大勢の方々からお祝いと労いの言葉を頂戴したことをたいへんは励みに思っています。ありがとうございました。
最後に弊社の内部的な話ではありますが、2018年は中尾浩子、伊藤大貴、宮田和樹、島津晴子という素晴らしい仲間を得た1年でもありました。経営もまた事業であり、人が集う組織を持続可能なものにしていくことは法人としての重要な責務であると考えます。その意味で素晴らしい仲間を新たに得たこの1年は実りの大きい1年でした。
来る2019年は創業10周年を迎えます。引き続き、
・実空間・情報空間の融合
・実践的なデザインプロセス
・徹底したリサーチ
を旨に、質量ともに妥協のないレベルでの事業展開に励んでいきたいと思います。明年もご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
そして、本年のみなさまのご厚情に心からの御礼を申し上げるとともに、来る1年がみなさまにとってより素晴らしい年となるよう祈念します。どうぞ、よいお年をお迎えください。
アカデミック・リソース・ガイド株式会社(ARG)
代表取締役/プロデューサー 岡本真
▲気仙沼図書館
▲沖縄県立図書館
▲名取市図書館
▲The 23rd annual meeting of the Intelligent User Interfaces Community(ACM IUI2018)