12/21(土)開催、第5回ニコニコ学会βシンポジウム in ニコファーレ

弊社が事務局を務めるニコニコ学会β、恒例の12月のシンポジウムを開催します。本日、全プログラムが公開になりましたので、詳細をお知らせします。

第5回ニコニコ学会βシンポジウム、登壇者決定!
「生命の境界」をテーマに、感覚・知覚、キノコ、デバイス等の研究者が先端科学を発表します。また、野生の研究者を支援するクラウドファンディングを実施します。

ユーザー参加型研究の実現を目指すニコニコ学会β実行委員会
(委員長・江渡浩一郎・産業技術総合研究所)(以下、本会)では、
2013年12月21日(土)に、「第5回ニコニコ学会βシンポジウム〜生命の境界〜」を東京・六本木のニコファーレとニコニコ生放送で開催いたします。

感覚・知覚、キノコ、デバイス等の研究者が先端科学を発表するとともに、個人的な想いで研究を行う”野生の研究者”約16組もその成果を発表します。それにともない、野生の研究者の交通費、運搬費等を支援するクラウドファンディング(目標金額70万円)を12月11日まで募集しています。

・募集サイトREADYFOR? https://readyfor.jp/projects/niconicogakkai5

また、ニコニコ学会の日頃の活動を伝える電子書籍、「月刊ニコニコ学会β」創刊号が12月19日、角川書店から出版されます。ただいま、創刊準備号がご覧になれます。

ニコニコ学会βは、2013年9月、オーストリアのリンツで開催された、メディアアートの世界的フェスティバル、アルスエレクトロニカフェスティバルにおいて、アルスエレクトロニカDigital Communities部門栄誉賞を受賞しました。

これはメディアアートに革新をもたらした作品を表彰する賞であり、学会が受賞するのは、世界初の快挙といえます。2011年12月の第1回から3年目を迎え、ますます白熱する知のバトルにどうぞご期待ください。

【開催概要】
日時:2013年12月21日(土)14:20 ~ 22:00(予定)
会場:ニコファーレ(東京都港区六本木7-14-23 セントラム六本木ビル地下1F)
ニコニコ生放送 URL: http://niconicogakkai.jp/ からリンクします。
Twitter : @niconicogakkai

【プログラム概要】

1st セッション:「過剰性が創りだす構造と力」

この10年、TVやインターネットを始め、アートや科学、産業界も過剰性という雲に覆われるようになりました。ロマンティックな科学の影が存在しない、この世界の中で、物質的、情報的過剰性が創りだす「構造と力」について、現在までの状況を概観します。

前半は「アートの過剰性」と題し、渋谷慶一郎氏、金杉肇氏、江渡浩一郎氏を迎えてアートシーンにおける過剰性を議論します。いまやアートシーンは、デジタル技術の発達発展により、これまでの作品には見られない、過剰なまでのビジュアルとサウンドの共創としての作品を可能にしました。渋谷慶一郎氏が最近発表した、ボーカロイド「初音ミク」を擁するオペラ作品「THE END」は、その典型例です。サウンドであるかビジュアルであるか、といった作品の区別が無効になった今、これからのアート作品はどんな複雑さを作り出していくのでしょうか。

後半は「ウェブの過剰性」をテーマに、ライブドアを立ち上げ、誰よりもウェブの過剰性の進化を創造し、かつ経験してきた堀江貴文氏を迎え、科学技術がもたらす強さと幸福について議論します。私たちの日々の生活は、日々億を超えるツイートで描き出され、写真に撮られ、様々なセンサにより記録されます。しかし、それはウェブの背後にある人々の行為を正確に映し出すだけではなく、ウェブそのものが急速に進化し、自発的に構造を作り出しています。そんな過剰性が生み出すウェブは我々の主体性までも奪ってしまうのでしょうか。

座長 池上高志 Takashi Ikegami
東京大学大学院総合文化研究科・教授。東京大学理学部物理学科卒業。現在は東京大学大学院で教鞭を執る傍ら、複雑系科学研究者として、アートとサイエンスの領域を繋ぐ活動も精力的に行う。著書に『生命のサンドウィッチ理論』(講談社、2012)、アンディークラーク「現れる存在」(NTT出版、共訳)、『動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチ』(青土社2007)など。

1stセッション登壇者

渋谷慶一郎 Keiichiro Shibuya
音楽家。東京芸術大学作曲科卒業。2002年に音楽レーベルATAKを設立、国内外の先鋭的な電子音響作品をリリースする一方で、映画、テレビの音楽でも多くの作品を発表。2012年、世界初の映像とコンピュータ音響による人間不在のボーカロイド・オペラ「THE END」を山口情報芸術センター(YCAM)で初演。11月27日、 “ATAK020 THE END Keiichiro Shibuya+Hatsune Miku” をリリース。

金杉肇 Hajime Kanasugi
フューチャーラボ代表取締役/ゲーム&音楽プロデューサー。80年代よりDJ&オーガナイザーとして「クラブカルチャー」を拡散。90年代よりTVゲームの世界にレーベルの概念を持ち込み「A-POP」を提唱。萌系作品のメディアミックスを展開し「秋葉系」を拡散。00年代黎明期よりネットラジオ、動画共有サイトに参画し、WEB2.0とUGCの可能性を開く。2013年フューチャーラボ創業。

江渡浩一郎 Koichiro Eto
メディアアーティスト/産業技術総合研究所 研究員。1997年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2010年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。産総研で「利用者参画によるサービスの構築・運用」をテーマに研究を続ける傍ら、「ニコニコ学会β」の発起人・委員長も務める。おもな著書に『進化するアカデミア』、『ニコニコ学会βを研究してみた』、『パターン、Wiki、XP』。

堀江貴文 Takafumi Horie
1972年、福岡県生まれ。SNS株式会社ファウンダー。ライブドア元代表取締役社長。現在は刑期を満了し自身が手掛けるロケットエンジン開発を中心に、スマホ向けアプリのプロデュースや、クラウドファンディングを使った企画の発起人になるなど幅広い活躍をみせる。メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の読者は1万5千人を越える。著書 「ゼロ」「刑務所なう。」

2nd セッション:「いきものマテリアル」

生き物のように柔らかく、生き物のように動き、生き物のように思考する。そんな材料はどこまで開発されているのでしょうか。このセッションでは、生命と非生命との境界を、両方の側からエンジニアリング的視点で議論します。

両者の違いはどこにあるのか、昔から何度も科学的定義が試みられてきましたが、線を引いてはそれを否定する発見があり、線を引き直すことが繰り返されてきました。そんな境界領域を侵犯している研究者達が一同に介しました。脇田玲氏は、コンピュータから制御可能な新しい「プログラマブル素材」を駆使して、生命的な動きを生み出しています。古川英光氏は、有機ゲルという柔らかい素材を使った3Dプリンタを開発しており、「生命のプリント」を予感させます。中垣俊之氏は、粘菌という菌の一種が持つ知能的「に見える」ふるまいから、生命が持つ情報処理の能力を探ることで、知能というさらなる複雑な壁に挑みます。久保田晃弘氏は、アートの視点で生命と非生命の境界に着目。細胞と電子回路とを組み合わせた「バイオメディア・アート」は、両者の境界を軽々とまたぐ未来を垣間みせてくれます。

それぞれの専門家たちの議論を通して、見えてくる人類の未来はどのようなものでしょうか。

座長 宮下 芳明 Homei Miyashita
明治大学総合数理学部 准教授。モチベーションを高める新しい研究室運営を実践。人間の表現能力を拡張するための「ヒューマン “コンテンツ”インタラクション」を提唱。柔軟なシークバー「シークロープ」、不可能立体の3DCG描画手法,超好意的解釈を特徴としたプログラム言語HMMMMLなどを発表。インタラクション2012プログラム委員長。

座長 福地健太郎 Kentaro Fukuchi
明治大学総合数理学部 准教授。1975年生まれ。大学在学中にVJ や舞台映像の製作に関わるうちにコンピュータによるインタラクティブメディアの可能性に魅かれ、ユーザーインタフェースの研究に従事するようになる。映像システム「EffecTV」「Laser Trail Tracker」などを発表。

2ndセッション登壇者

脇田玲 Akira Wakita
慶應義塾大学 環境情報学部 准教授。慶應義塾大学大学院 X-DESIGNプログラム(XD)チェアパーソン。色彩を制御できる布「Fabcell」、形をプログラムできる流体「Blob Motility」、紙の素材性を活かした対話技術「Polychrome Paper Computing」など、変形・変色・自己組織化する複合素材の開発と、それらの素材性を活かした柔らかな表現研究に従事。

古川英光 Hidemitsu Furukawa
山形大学大学院理工学研究科 機械システム工学分野 教授。大学院生時代から一貫してゲルの研究に従事。2009年山形大学工学部に着任し、ソフト&ウェットマター工学研究室(SWEL)を立ち上げ、ゲルロボティクス研究や3Dゲルプリンター開発を始める。最近の3Dプリンターブームで一躍注目を集める。2013年に山形大学ライフ・3Dプリンタ創成センター(LPIC)を発足、センター長。

中垣俊之 Toshiyuki Nakagaki
北海道大学 電子科学研究所 教授。粘菌が迷路を解く研究で2008年にイグ・ノーベル賞「認知科学賞」を、粘菌が実在の鉄道網と似た輸送経路をつくる研究で2010年にイグ・ノーベル賞「交通輸送計画賞」を受賞。粘菌の賢さに関する研究に対して2011年にNHK爆笑問題の日本の教養「爆ノーベル賞」を受賞。著書「粘菌ーその驚くべき知性ー」PHPサイエンスワールド新書など。

久保田晃弘 Akihiro Kubota
多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授。1960年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了/工学博士。衛星芸術、バイオアート、デジタル・ファブリケーション、自作楽器によるサウンド・パフォーマンスなど、さまざまな領域を横断・結合するハイブリッドな創作の世界を開拓中。JAXA宇宙科学研究所学際科学研究系客員教授。

3rd セッション:「第5回研究100連発」

あの大人気セッション「研究100連発」が第5回ニコニコ学会βでも行われます。第一線の研究者5名が、自身の研究を1人20件の研究発表をわずか15分間で行っていただき、5名で合計100件の怒濤の発表を繰り広げます。今回は、感覚・知覚にまつわる研究者に集まっていただきました。

伊福部達氏は、緊急地震速報の音をデザインした方。主に音の感覚に取り組まれています。河合隆史氏は、バーチャルリアリティの研究を基礎に、「臨場感」を作り出しています。藤井直敬氏は、脳科学総合研究センターで適応知性研究チームを率いて、知性という巨大な謎に日々挑んでいます。前田太郎氏は、感覚の仕組みを騙して、人の行動を変えてしまう技術の専門家です。和田有史氏は「食」の感性に日々挑んでいます。

我々は、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚の「五感」を通して、いま生きている世界を「現実」として認識し、それを確固なものだと思っています。つまり現実とは知覚された情報の蓄積だと言い換えることができます。だとすれば、その知覚の仕組みを知り、感覚を操ることで、「現実」を変容させることができるはず。「現実」を揺るがす5名の連続発表を通して、その研究者の凄まじさを感じていただくとともに、連続発表から見えてくる興味や信念などをぜひ感じ取ってください。

座長 稲見昌彦 Masahiko Inami
慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科教授。野生出身研究者。自在化技術、人間のI/O拡張、エンタテインメント工学に興味を持つ。大学入学時より学生サークル、東工大ロボット技術研究会に所属し、趣味でVRシステムを多数自作。現在まで光学迷彩、触覚拡張装置、吸飲感覚提示装置、動体視力増強装置など、人の感覚・知覚に関わるデバイスを各種開発。米「TIME」誌Coolest Inventionsなど受賞。

3rdセッション登壇者

伊福部 達 Tohru Ifukube
東京大学 名誉教授(高齢社会総合研究機構)。北海道のアイヌ集落で生まれ、叔父が作曲したゴジラ音楽を聴いて育つ。その経験が「指で聴く」などの聴覚支援のモノ作りにつながり、「九官鳥」などのナゾ解きから視覚や発声支援のモノ作り研究が生まれた。この「ナゾ解き」と「モノ作り」の循環が広がり、「100年前のアイヌ音楽」を復元し「緊急地震速報チャイム」の音作りになった。

河合 隆史 Takashi Kawai
早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 表現工学科 教授。1998年 早稲田大学大学院 人間科学研究科 博士後期課程 修了。立体映像(3D)やバーチャルリアリティ、ユビキタスコンピュータなど、次世代のメディアとヒトのインタラクションに関する研究に従事。生体計測を中心とした評価研究に加え、その知見や手法を活用したコンテンツ制作にも携わる。認定人間工学専門家。

藤井 直敬 Naotaka Fujii
理化学研究所 脳科学総合研究センター チームリーダー。1965年、広島生まれ。東北大学医学部卒業。同大大学院に入学、1997年、博士号取得(医学)。1998年よりマサチューセッツ工科大学にて研究員として勤務。現在は、理化学研究所脳科学研究センターにて適応知性研究チーム・チームリーダーを務める。著書に『予想脳』、『つながる脳』、『拡張する脳』(新潮社)などがある。

前田 太郎 Taro Maeda
大阪大学大学院情報科学研究科 教授。元工作少年のSFヲタク。東京大学在学中にHMDを自作し、ラジコン戦車の操縦を展示していたことから機技研(現産総研)のロボット部門でテレイグジスタンスの研究をすることに。ウェアラブルインタフェース・パラサイトヒューマンを提唱。ロボット工学、知覚心理学、バーチャルリアリティ学を基盤に人間機械論でヒトとメカを繋ぐ研究を継続中。

和田 有史 Yuji Wada
(独)農研機構 食品総合研究所 食認知科学ユニット 主任研究員。1974年3月、静岡県清水市生まれ。博士(心理学)。専門は実験心理学。心の仕組みを実験や調査で探る。食品の質感(新鮮さや素材感など)、あじやニオイの感じ方とその発達の仕方、感覚同士の情報の結合、消費者の購買行動や情報の理解の特徴などを研究。食を通した心の理解と応用技術の開発を目指している。

4th セッション:菌放送局特番「きのこ会議」

今、日本中できのこが話題になっています。しかし、きのこが菌類の一種だと知っていても、「菌」とは何なのか、あまりに多様性に富み、理解している人は多くありません。そんな菌類の複雑な世界に魅せられた白水貴氏と、キノコ好きが昂じて菌類の世界に足を踏み入れたデザイナーのとよ田キノ子氏の二人が始めた「菌放送局」は、菌類好きによる菌類好きのための活動拠点です。このセッションでは、菌放送局特番「きのこ会議」と題し、様々な側面からこの不思議な生物に取り組む登壇者を集めました。

保坂健太郎氏は分類学者として世界中のキノコを採集し、その生態の解明に取り組み、菌類のエキスパート。飯沢耕太郎氏は自らを「きのこ文学研究家」と称し、キノコを扱った古今東西の文学作品を調べ上げ、人間文化とキノコとの関わり合いを研究しています。伊沢正名氏は、写真家としてキノコを中心に菌類を撮り続ける一方、人間を取り巻く生態系に興味を持ち、自身をその循環に組み込む試みとして「野糞」を続けています。

菌類はどんな生き物なのか?文学のなかにも菌類がいる?菌類と人類のかかわりとは?など、これまであまり目にすることのなかった菌類の多様な魅力を共に掘り下げていただきます。

座長 とよ田キノ子 Kinoko Toyoda
きのこ愛好家・ウェブデザイナー/株式会社ソニックジャム。1977年、静岡県生まれ。2007年に“きのこ病”を発症し、以後「とよ田キノ子」名義で活動を開始。きのこグッズコレクションの展示、グッズ制作・販売、イラスト作品展、イベントの開催など、きのこ関連で幅広く活躍中。『きのこ(乙女の玉手箱シリーズ)』(グラフィック社)監修。きのこファンサイト「きのこらぼ」にてコラム連載中。日々、きのこの魅力を伝える“胞子活動”を行っている。信州きのこの会会員。

座長 白水 貴 Takashi Shirouzu
菌類研究者/日本学術振興会 特別研究員。1981年、和歌山県生まれ.2008年筑波大学大学院生命環境科学研究科博士課程修了。博士(理学)。国立科学博物館・日本学術振興会特別研究員PD。長年日陰者扱いされてきた菌類を生物史の表舞台に立たせるべく日々研究。研究テーマは木材を分解する菌類の進化と陸上生態系の発達過程。珍奇な菌類の日本一を決める「日本珍菌賞」主催。共著に『微生物の生態学』(共立出版)、『日本のきのこ』(山と渓谷社)など。

4thセッション登壇者

保坂健太郎 Kentaro Hosaka
きのこ研究者/国立科学博物館 研究員。2005年アメリカ・オレゴン州立大学植物・植物病理学科博士課程修了。Ph.D(Botany & Plant Pathology)。国立科学博物館植物研究部菌類・藻類研究グループ研究員。現在は世界中を飛び回ってきのこを採集し、その分類や生態について研究している。単著に『きのこの不思議: きのこの生態・進化・生きる環境』(誠文堂新光社)など。

飯沢耕太郎 Kotaro Iizawa
きのこ文学研究家/写真評論家。1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。2007年頃から「きのこのメッセンジャー」として本格的に活動を開始する。きのこ関係の著書に『きのこ文学大全』(平凡社新書 2008)、『きのこ文学名作選』(港の人 2010)、『きのこ文学ワンダーランド』(DU BOOKS 2013)など。

伊沢正名 Masana Izawa
糞土師/糞土研究会 代表。1950年、茨城県生まれ。偶然写したキノコの写真をキッカケに、菌類の分解が動植物の死を新たな生命誕生に繋げることを知り、以後、菌類と隠花植物専門の写真家に。同時に自分自身を生態系の循環に組み込もうと野糞を始め、以来40年、その数は12500回を超えた。現在は糞土師を名乗り、ウンコと野糞を通して人の生き方を追究し講演活動に力を入れている。

5th セッション:「研究してみたマッドネス」

プロの研究者も、在野で取り組む「野生の研究者」も区別なく、一人3分で日頃の研究成果を一気にたたみかける怒涛のセッションです。今回の座長は、第二回シンポジウムの「研究してみたマッドネス:メカの部」で登壇した、古山善将氏と、第一回で「研究100連発」の座長を務めた橋本直氏が担当します。

今回のテーマは「『見る・見られる』の発見」。「見る」ことや「見られる」ことを考えることはすなわち、自分と他人、個と全体を隔てる壁について意識することでもあります。自分は周囲からどう見られているのか、そして周りの人々は自分のことを、周囲からどう見られていると思っていると思っているのか、など深く掘り下げられるテーマです。

「ニコニコできる研究」「研究でニコニコさせる」発表に、ぜひご期待ください!

座長 古山善将 Yoshimasa Furuyama
デバイス作家 / エンジニア。ユーザーインタフェース、インタラクションデザインの視点から実用的/非実用的な実験的デバイスの制作を行なっている。代表作として手で作ったフレームで構図を決めて撮影する指装着型カメラ「Ubi-Camera」などがある。2010年、立命館大学情報理工学部知能情報学科卒業。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現研究科在学。

座長 橋本直 Sunao Hashimoto
明治大学 専任講師/工学ナビ。1981年生まれ。2009年九州工業大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。科学技術振興機構ERATO五十嵐デザインインタフェースプロジェクト研究員を経て、2013年4月より現職。ユーザーインタフェース、拡張現実感に関する研究に従事。自身のWebサイト「工学ナビ」において、テクノロジーをわかりやすく伝える活動を行っている。

各セッションの詳細は、WebサイトおよびTwitterで公開いたします。ご注目ください。

Webサイト: http://niconicogakkai.jp/
Twitter : @niconicogakkai

NEWS
月刊ニコニコ学会β創刊!!

ニコニコ学会の日頃の活動を伝える電子書籍、「月刊ニコニコ学会β」が角川書店から出版されます。創刊号は12月19日発売。ただいま、創刊準備号が電子書店で絶賛発売中です。

ニコニコ学会β実行委員会

■顧問:

竹内郁雄(早稲田大学理工学術院教授、東京大学名誉教授)

■委員長:

江渡浩一郎(産業技術総合研究所 主任研究員/メディアアーティスト)

■実行委員(50 音順):

青木俊介(ユカイ工学 代表/チームラボ株式会社 取締役)、稲見昌彦(慶應義塾大学大学院 教授)、伊豫田旭彦(株式会社ドワンゴユーザーエンターテインメント)、大岡寬典(大岡寛典事務所/アートディレクター)、大向一輝(国立情報学研究所准教授)、岡田良太郎(Asterisk Research, Inc. リスク・リサーチャ)、岡本真(アカデミック・リソース・ガイド株式会社代表取締役/プロデューサー)※事務局長、川崎稔(株式会社フォーキックス代表取締役/クリエイティブディレクター)、後藤真孝(産業技術総合研究所上席研究員)、高井浩司(ガレージ/ディレクター)、高須正和(チームラボ株式会社 カタリストDiv)、武田英明(国立情報学研究所教授)、千野裕司(株式会社ドワンゴ
コーポレート副本部長)、塚田浩二(はこだて未来大学准教授/科学技術振興機構さきがけ研究員)、豊田正史(東京大学准教授)、中西泰人(慶應義塾大学 准教授)、中村聡史(明治大学 准教授)、八谷和彦(メディアアーティスト/東京芸術大学准教授)、濱崎雅弘(産業技術総合研究所 主任研究員)、濱野智史(株式会社日本技芸 リサーチャー)、福地健太郎(明治大学准教授)、宮下芳明(明治大学 准教授)、myrmecoleon(ParadoxicalLibrary/明治大学米沢嘉博記念図書館)、吉川日出行(みずほ情報総研株式会社 シニアマネジャー)、暦本純一(東京大学大学院 教授)

お問い合わせ

ニコニコ学会β実行委員会 連絡先:
〒231-0012
神奈川県横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2F さくらWORKS<関内>
アカデミック・リソース・ガイド株式会社 内
ニコニコ学会β実行委員会

担当:岡本真
電話:090-2942-6082(事務局担当・山根)
メール:contact@niconicogakkai.jp


ニコニコ学会β実行委員会
事務局 山根麻衣子

〒231-0012 神奈川県横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2F さくらWORKS<関内>
アカデミック・リソース・ガイド株式会社 内 ニコニコ学会β実行委員会

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